• みんなの放送局 京阪神の中心地 けいはんなからの発信!

まずは相手のことを知ることに力を注ぎたい。

自分のことを相手に伝えるのも大切ですが、まずは相手のことをよく知ることが不可欠です。
現在、アクロス京都が取り組んでいるプロジェクトで感じたこともそうですが、異文化交流を目指したさまざまな取り組みのニュースに触れ、そう思いました。

例えばですが、海外から来られた人に対して、幾分、手前味噌な情報発信ばかりが目立つように思います。そう思っているだけなのかも知れませんが。
伝統文化や歴史を理解してもらう。日本語を覚えてもらう。習慣・風習・行事や生活様式について学んでもらう。
まずそれらをある程度修得しなければ、多くは日本での就労が困難になるという事情があるようです。
間違っているのではなく、確かに必要なことではあるかとは思います。
が、一方では来訪者のことを知る努力をする空気が、明らかに薄いように感じます。

果たして就労目的で海外から来られた人の生活習慣や宗教的な事情を理解していますか。
言語はどうですか。英語ではない言語でコミュニケーションを取る必要があるなら、簡単な日常会話でも喋れる努力はしていますか。
これは台湾の在住者から伺った話ですが、台湾では多くの公共施設にイスラム教の方のための礼拝スペースが設けられているそうです。インドネシアから仕事目的で来られる人が多いからだそうです。
そういった来訪者に対する配慮は、私たちにはあるでしょうか。

このテーマは、海外からの来訪者と私たちという関係性の中で起こる現象について述べましたが、実は、日常の中に同じような課題があります。
「郷に入れば郷に従え」という格言めいた言葉があります。
新たに特定の団体に参加する時、馴染みの薄い土地に引越しをした時、結婚などで生まれ育った家族ではない家族の一員となった時など、郷に従わざるを得ないことが、人生には頻繁に発生します。
もし、受け入れる側が、郷に従おうとする来訪者(いわゆる異邦人)のことを、むしろ知ろうとする努力を惜しまなくなれば、人間関係はもっと平和的でスムーズなものになるのではないかなと思います。

アクロス京都も、そうありたいと考えています。