こんにちは。びんです。
アクロス京都は現在、京都府が実施しております地域交響プロジェクトの「多文化共生プログラム」に参画をしております。
このプログラムを通して、地域の在留外国人と日本人居住者とが垣根を超え、「独自の新しい交流と文化価値の創出」を行っていきたいと考えています。
実は少し、配信に間が空きました。
コロナ禍の影響でスタジオ収録が難しいということもありましたが、放送内容を充実させる前に、再度、原点に立ち返ってみようと考えるためのお時間をいただきました。
私たちは何を伝えようとしているのだろうか。
誰の声を伝えようとしているのだろうか。
私は長年、コマーシャルや企業の広報・販売促進を担うお仕事に携わってまいりました。
商品やサービスを魅力的にアピールし、人々を購入や利用に導くことを目的としたお仕事です。
誰かの思いをうまく伝えるお仕事として、今もとても大好きなお仕事です。
ただこの手法は、時には権力者が自らの目的を達成するがために人々を先導(洗脳)する手段としても用いられています。
昔も今も。これからも。
多くの場合は、メディアを自由に活用出来うる伝えたい側の力が勝り、伝える術を持たない側の人々は、受け取る側にまわる構造です。
ではアクロス京都はどうあるべきか。
考えました。
元々、Webでメディアを、と思いついたのは、そうした伝える術を持たない側の人々の言葉を、広く伝えることはできないだろうかと考えたことが始まりでした。
さらにさかのぼってのお話です。
ライターというお仕事を、もう30年余り続けています。
ライターやプランナーという仕事を通して、数多くの種々多様な人にお会いすることがあり、またかなり深くお話する機会を度々持たせていただきました。
その中で感じたこと…。
一人ひとり、歩んでこられた人生は凄い!。
激動の人生。面白過ぎるエピソード。感動の出来事。ビックリするような秘密。うなずくような生き方。とても伝えきれないような大きな悲しみ。真似の出来ない努力。強く共感する考え…。
ワクワクするようなドラマばかりです。
どうすればこのドラマを、伝える側として発信することが出来るのだろうか。
そう思い続けていました。
アクロス京都は、この思いに対する答えでもあります。
ところで、冒頭にご紹介させていただいた「多文化共生プログラム」についてです。
今回のプログラムは、日本に住まれている外国人、いわゆる異文化の人々との共生・交流をテーマとしています。
おそらくこのプログラムを通して、私たちは多くの理解と学びを授けてくれるに違いないだろうと思います。
このテーマは、私が追求し続けてきた「それぞれの人間がユニークなドラマを持っている」ということにつながります。
このプログラムで学んだことは、今後、多くの人の思いを、多くの人が発信者となって伝えていく礎となればと考えています。